PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
今年は本については当たり年でした！
結構今年はいろいろ読みましたよ！
どの本も、とても面白いものが多くて、大変満足しています。
その中でも、自分はベスト１にしたいオススメ本があります。
PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
この本めちゃめちゃオススメです！
泣きました！
普通に読んで泣くような内容ではないんですが、自分は著者の気持ちがなんとなく伝わってきて、胸がとても熱くなり、感極まってしまいました。
本当に凄くいい本です。
この本は、かの有名なピクサーが、無名な小さな会社だった頃から始まり、多くの苦難を乗り越え、一流のアニメーションスタジオへ成長していく ノンフィクション作品になっています。
著者は元弁護士で、ピクサー取締役だったローレンス・レビー。
全体的に本は、経営者サイドからの視点で書かれていますが、内容は素晴らしいものでした。
株式やIPOなどについて、とても分かりやすく詳細に語られています。
ピクサーは資金面でとても大変だったことが、この本から知ることが出来ました。
全体的にわかりやすい文章で書かれていて、とても読みやすくて、情景が目に浮かんでくるような良さがありました。
スティーブ・ジョブズの人間臭さを感じられた
ネタバレになるので多く語る事は出来ませんが、スティーブ・ジョブズがミリオネアになれたのは、アップルでの成功ではなく、ピクサーによって多くのお金を得たとは知りませんでした。
この本を読み始めた時は、 スティーブ・ジョブズの嫌な面も見えて、苦手意識があったのですが、本を読み進めていくと、 スティーブ・ジョブズ の事も好きになっていました。
でも、一番この本で素晴らしいと思ったのは、やはり著者の ローレンス・レビー この人がとても人間的に魅力ある人だと思いました。
自分の名誉よりも人を立てたり、縁の下からピクサーを支えようとする姿勢に心を打たれました。
ローレンス・レビー が格好良すぎる
この本は一気に読めます。
それだけ面白く夢中にさせる本です。
皆が知っているピクサーとディズニーの話ですし、あの スティーブ・ジョブズ もこの本の中心人物です。
また、アニメーション監督のジョン・ラセターも時々本の中に出てきますが、
ピクサーのアニメーション部分よりも、財政面や経営について語られている内容なので、あまりエンターテインメントな話題は期待できないかもしれません。 それでも間違いなく飽きさせない内容だと思います。
私がこの本の中で一番良かったことは、ローレンス・レビーが新しい道を歩もうとしていくところ、なんだか凄くじーんとするものがありました。
スティーブ・ジョブズは再建の為、古巣のアップルへ戻っていきます。
ローレンス・レビーもピクサーが大きく育ったので、ピクサーを離れていきます。
ピクサーという会社も大きく育ち、ディズニーの元へ行くことになりました。
（吸収合併）
そのことが寂しいと、ローレンス・レビーが本の中で言ってました。
自分たちが手塩にかけて育てた、小さな子どものようなピクサー。
とても手のかかる子どものようだったと･･･。
愛情をいっぱいかけた 愛おしいピクサーが、人の手に渡っていく…。
自分の娘が結婚して離れていくような気持ちだったようです。
それで、 ローレンス・レビーの本来の役目も終わり、ピクサーと別れ次の場所へ向かおうと、模索していくところで話は終盤へ向かいます。
なんか凄くよかった！
心が温かくなりました。
ぜひ機会がありましたら、お読みください。
決して期待を裏切らない内容です。
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