【5G】導入までの良い点以外の話

社会

オリンピックに間に合わせる為に急がされた5G

2020年オリンピックまでに、5Gを使えるように、各キャリアで携帯基地局を増設し、対応してきたようです。
総務省が2016年ごろから大手各キャリア、携帯会社等と連携し、5Gにおける電波周波数帯をどこの帯域を使用するか、取り決めを行い、その動きに合わせて、インフラも整える動きがありました。
5G対応のスマホはHUAWEI他、現在約30種くらいの機種が発表されています。
(※2019年12月現在)
日本は、今回のオリンピックに合わせ、5Gを使用できる環境に整えてきましたが、海外から見ると5Gへの取り組みは遅く感じました。
5Gには様々な問題がありますが、オリンピックまでの猶予があまりない為、
いろいろと急いで決められているところがあります。
現状5G対応機種ってどうなってるんでしょう?
iPhone は今年出てくるのかな?
先に中国製品ばかり5G対応機種が発表されていますが、なんか妙に怖いです。

キャリアの電波割り当ての話

そういえば、各キャリア間の5G周波数の配分の発表がありましたね。

5G電波割り当てが日本でも完了、楽天・ソフトバンクは1枠少なく

Engadget

●ドコモ・KDDIに有利

携帯4社に割り当てられた周波数は下記の通り。600MHz幅が付与されるドコモ・KDDIに対し、ソフトバンク・楽天モバイルは1枠少ない500MHz幅に留まります。
これは、各社の5G導入計画などを審査した結果(外部リンク)だといいます。

<NTTドコモ>:計600MHz幅
・28GHz帯(400MHz幅 x 1)
・4.5GHz帯(100MHz幅 x 1)
・3.7GHz帯(100MHz幅 x 1) 

<KDDI>:計600MHz幅
・28GHz帯(400MHz幅 x 1)
・3.7GHz帯(100MHz幅 x 2)

<ソフトバンク>:計500MHz幅
・28GHz帯(400MHz幅 x 1)
・3.7GHz帯(100MHz幅 x 1)

<楽天モバイル>計500MHz幅
・28GHz帯(400MHz幅 x 1)
・3.7GHz帯(100MHz幅 x 1)

5G電波割り当てが日本でも完了、楽天・ソフトバンクは1枠少なく

Engadget

総務省が「5G」電波の割り当てを決定 ソフトバンクと楽天は“追加条件”あり

ITmedia

割当がNTT KDDIが多いですが、
ソフトバンク、楽天は将来的に見通しはどうなるのでしょう?
また、5Gについては、電磁波が今まで以上に人体への影響が大きくなると思いますので、その点もかなり心配ですね。
技術が進歩すると同時に、不安要素も確実に増えているのですが、そういったマイナス要素がマスコミに取り上げられる事はないでしょうね。
スポンサーに力がある場合は、特にそうです。
今後はもっと詳しく調べないといけませんね。
自分達の身は自分達で守っていかないといけないようです。

総務省で進めている 700MHz協会の対策

数年前に、700MHz利用推進協会という 一般社団法人が作られました。
総務省からの指示で、各キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・沖縄セルラー)が出資して作られたのですが、世間一般に認知されていない為、かなり怪しい団体に思われてました。
この団体がなぜ作られたかと言うと、5Gの移行の為に作られたのです。
実は、今回の5Gに移行する際に、問題が発生する事が判りました。
ひとつは、電波に関する事でした。
具体的には電波の周波数帯の不足で、電波が飛ばせないというのが理由でした。
どういう事かと言うと、5Gは今までの4Gの電波よりもかなり多くの電波帯域が必要なのです。

5Gとは?4Gとの違いやメリットデメリット、セキュリティ対策まで徹底解説
4Gとは、第4世代移動通信システムであり、現在主流のLTEやLTE-Advancedのことです。4Gから5Gになることで、以下の点が変わります。
※以下表も同サイトからの引用

サイバーセキュリティ.com

4G 5G
通信速度 最大1Gbps 最大20Gbps
同時接続数 10万台/平方km 100万台/平方km
遅延速度 10ms 1ms

4Gでは30秒かかるデータのダウンロードも、5Gでは3秒で完了します。遅延も少なくなり、よりリアルタイムな操作がインターネットを介して行えるため、自動運転や遠隔治療などの信頼性が重要な分野への効果が期待されています。

サイバーセキュリティ.com

日本では既に多くの電波が飛んでいて、干渉しないよう周波数を分けて使用しています。

我が国の電波の使用状況(総務省)

総務省

しかし、使ってない周波数帯があったのです。
4Gの周波数帯は5Gと入れ替わります。
それ以外で4Gの周波数帯からはみ出る周波数帯の分を、使ってない周波数帯と合わせれば、5Gの周波数帯不足は解決出来ることがわかりました。

しかし、さらに問題がでました。
なんと、使ってない周波数帯は、地デジのTVに割り当てられた周波数帯でした。
現状使われていないとはいえ、5Gの電波が飛ぶようになれば、問題が生じる事が判明したのです。

テレビが見れない・・・かもしれない。

どういうことかと言うと、地デジが2003年に始まった時、将来に備えて多くの電波を使うかもしれないので、電波の周波数帯が多く総務省から割り当てられたのです。
その時、700MHzの周波数帯も含まれていました。
この 700MHzの周波数帯 、今使ってないんです。
地デジで(w)

そこで、この周波数帯を5Gで使えるよう、総務省が再度帯域の割り当て変更を行いました。
しかし、割り当てを変更すれば良いという問題ではなかったのです。
地デジ切り替えに合わせて、テレビやチューナーやブースター(電波増幅器)を購入した無数の人たち(数不明)は、 700MHzの周波数帯も受信できる仕様のテレビとチューナーをお持ちの為、5Gの電波が飛んだ時には、なんと!テレビが見れなくなる可能性が濃厚でした。

画面がブラックアウトします!(おそらく・・・)

それで、なんとか対策しないといけない!という動きになりました。
総務省では、お金出ませんので、各キャリアが対策の為の資金を出さないといけなくなりました。
各キャリアは、先に述べた (ドコモ・KDDI・ソフトバンク・沖縄セルラー) です。
なるべくお金をかけずにどうにかしないといけない。
オリンピック開催までに・・・。
というか、オリンピック開催頃に5Gが発射されますので・・・。
そこで作られたのが、 一般社団法人700MHz利用推進協会でした。

700MHz利用推進協会

700MHz協会怪しまれる

とにかく予算が限られた団体なので、これから一体どれくらいお金がかかるかも不明なので、なるべくお金をかけたくないわけです。
当然だと思いますが…。
700MHz協会は世の中に認知されないまま、始まることになりました。
まずは、携帯基地局の周辺から対策をはじめていくことになりました。
とはいえ、日本全国どれだけの携帯基地局が存在しているのか、考えただけで恐ろしいです。
対策する作業員が、携帯基地局のエリア内の家を一軒一軒訪ねて、 700MHz を拾ってしまう、古いタイプのチューナーやブースターのある怪しい家を探すことになりました。
そして、チラシが作られました。

このチラシをエリア内の対象の家や建物に撒いて、各家にも行って説明をすることになったのですが、正直…

怪しい…

誰しもそう思っていたのです。
まあ当然ですよね。
突然、飛込で700MHZ協会ですーと来られても、このご時世ですから。
詐欺?何かの勧誘?と思われること度々で、しかも説明もすごく面倒くさいです。
高齢者は何のことやらチンプンカンプンですから、おかしな奴がやってきた!
そう思って、怒鳴り声をあげる人もいたので、作業員はすごく大変だったことでしょう。
しかし、お金は各キャリアで出していますので、一切お金を頂くことはないんですが、とはいえ、CMをうったりする予算なんてないですから、それに携帯基地局エリア外の家は対象外なので、全国全ての人が対象なわけではない為、余計なCMに予算を割くまでの事とは考えなかったのでしょう。
今ならチラシすごく安く作れますからね。
撒いた方が余計なお金かからなくて良いです。
ですが、やはり認知してもらってないので、説明がなかなか大変だったと思われます。
700MHZ協会の具体的な対策方法については、次回以降話せたら良いと思いますが、とりあえず本日はこの辺で失礼します。


コメント

タイトルとURLをコピーしました