フェイルセーフとフールプルーフ

プログラム

最近とても痛ましい事故がありました。

ビルに足場が組まれていて、その足場の撤去作業の際に事故が起きました。
撤去中に12階の高さから、誤って5キロの鉄パイプを落とし、通行していた26歳の男性の頭に直撃し死亡したという内容のものです。

あまりのタイミングの悪さに、亡くなった男性が不憫でなりません。

しかし、こういう事って、時々あるんだろうかと思ってしまいました。

現場の安全管理にも問題があるかと思いますが、自分も若い頃、足場の撤去作業のアルバイトをやっていた事があり、これが慣れていないと本当にキツくて大変。高所で緊張しながら、重労働で疲労も蓄積するので、ふとした気の緩みがあれば、間違いなく事故は起きる要因多数の仕事だと、当時は思ってました。

なので、自分は足場を組まれている建物の側はあまり歩かないよう、普段から心がけています。

何か落下して、自分に当たるところを想像してしまい、凄く怖い!と感じている為なのですが、実際確率的には、そんな事が起こるのは極めて難しいと思いますが、それでもそういう場合も稀にある可能性があるのなら、その可能性を自分で管理し消せる行動を選んでしまいます。

そういうわけで、足場の近くは歩かないようにしているのです。

これが正しいかどうかは個人の考えによるものなので、不明なんですが、自分は良しと考えています。

プログラムで使われる用語で、フェイルセーフと言う言葉があります。

フェイルセーフはそもそも事故が起きないようにする概念で、どんなものがあるかと言うと、列車に異常が感じられた場合、自動的に停止する装置がそれに、該当します。

また、フェイルセーフと同様に使われる言葉で、フールプルーフと言う言葉があります。フールプルーフは言葉の通り、バカ防止と言われるもので、操作を誤ったり、ミスを起こしても事故が起きない仕組みにする概念になります。

例えば、自動車はブレーキを踏んでいないとエンジンがかからないようになっています。

この仕様はフールプルーフの考え方です。

そもそもフェイルセーフとフールプルーフは、プログラム用語に限ったものではなく、最近は何らかのシステムを表す時にも使われる事がある用語になっています。

先に述べた事故の事から、自分は足場の組まれた建物のそばを通らないと申しました。

事故にあった男性が、足場の組まれた建物のそばを通った事、それが悪いという事を言っているわけではありません。

勿論、物を落下させた側に責任があるのです。

ですが、物が落ちてくる事も考えられる建物と予想していて、事故にあった男性がこの建物のそばを通らなければ…。

やはりそうとも考えてしまいます。

自分は物が落ちる場合もある建物なら、やはり近づきたくないと考えます。

なので、この建物のそばを避けられるのなら無理して通らない事を選択します。

これはフェールセーフ的考え方なのです。

事故はいつどんな感じで自分の身に起きるかわからないものです。

でも自身の身の振り方で、その事故の確率を下げる事が出来るのなら、(管理出来るのなら)やらない手はないと思います。

あえて危険を冒すメリットが全くないものには、近づかない事。

別の事に例えていえば、人間関係のトラブルもそうです。

意見の全く食い違う人とは、思考も全然違います。

そういう人とトラブルにあうと、とても面倒です。

もしなんらかの形でケンカを売られても絶対買ってはなりません。

本当に無駄な事です。

相手にしない、またはそういうトラブルが起きそうな場所に近寄らない。

危険な国には無理して行かない。

危険な食べ物に手をださない。

事件の起きやすい場所に、あえていかない。

夜、女性は一人でふらふら歩かない。

幼児のそばに危険なものを置かない。

落とすと割れてしまう高価なものを、あえて高いところに設置しない。

などなど。

出来る限り事故のリスクを回避するためにも、フェイルセーフ的生き方を選択していきましょう。

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