感情だけを伝えて自己満足してはいけない
誰しも、人間関係の問題は持っていると思います。
そして、いつの時代も人間関係の悩みには尽きないのかもしれませんね。
わたしも人間関係を上手く築く事が出来ず、年齢が高くなった今も、悩むことが多いです。
若い時には気がつかない事もあって、余計な事を相手に言ってしまい、人の心を傷つけてしまった事があります。
自分の間違いに気づいている今なら、当時のような過ちを犯すことはないのですが、その頃の自分の間違いを考えると、めまいがします。
迷惑をかけた方々には、凄く申し訳ない気持ちになり、深く後悔の念が押し寄せてきます。
何で言ってしまったのだろうか…。
そうなんです。
言えば相手に伝わると言うものでないのです。
言う事によって、自分の感情を伝えているだけに過ぎないのです。
当時の自分には気が付かなかった
お恥ずかしい話ですが、 以前２０代の頃の私は、少し調子に乗っていました。
心が狭かった為、人から嫌な事をされると、された事を忘れる事が出来ず、された相手に文句を言いたくなるような悪感情を持っていたのです。
また、当時は自分の世代の風潮もあり、イケイケ的な乗りが後押しして、強いわけでもないのに、自分を強く見せようとしていました。
そんな自分ですので、人の心を理解する事に疎く、とても幼稚でした。
本当に恥ずかしいです。
誰かに理不尽な事をされたり、何か言われたら、相手を言い負かさずにはいられない性分でした。
幼少の頃はこうではなかったのですが、１６歳～２２歳くらいの頃に自分は変ったように思います。
そうなったのは、学生から社会人の間に出会った、先輩方の影響がかなり大きかったです。
先輩方はすごく怖い人たちが多かったので、やられたらやりかえせ！と、良く怒られていた事を思い出します。
自分もそうならなければならないと、当時は先輩の言われた事を信じ込んでいました。
しかし、殴るようなケンカは一切しませんでした。
と言うより、自分は弱かったですし、勇気が無くて相手を殴ることも出来なかったのです。
なので、人には殴られる方が多かったです（汗）
ただ、自分は言葉は生意気でしたね。
父から学んだ事
もう１０年以上前の話になります。
実家の父がいつも困っていた事がありました。
早朝、ゴミステーションにゴミを捨てに行くと、いつもゴミが散乱しているのです。
先に捨てられたゴミ袋を、カラスが破って散らかすからなのですが、当時はカラス対策が出来ていなくて、ゴミ袋はそのまま、ゴミ捨て場に置いていくようになってました。
毎回父は、散らかったゴミをかき集め、袋に入れて捨てていました。
自分は、何とかならないのか聞いた事があります。
カラスは毎回決まって、近所の〇〇さんの家のゴミだけを破り散らかしてました。
どういうことだろう？
不思議に思いましたが、父は理由を知ってました。
ゴミ袋をカラスに破られるのは、早くゴミを出しているのが原因でした。
〇〇さんは、ゴミをかなり早い時間に出したり、前の日の晩に出すことがあるので、カラスに狙われるのです。
実家の近くのゴミステーションは、捨てる時間帯が決まっていて、それがゴミ回収のルールになっていました。
世の中でも、ゴミを出す時間は本来決まっているものですが、ゴミを出す時間はあまり守られないルールです。
ゴミを出す時間を守っていない人に聞いても、ゴミを出す時間を知らなかったと言うでしょう。
「〇〇さんがちゃんとルールを守れば、ゴミをカラスが狙う事も減るんじゃないの？ 」
「〇〇さんに直接言った方がいいんじゃないの？ちゃんとゴミを捨てる時間に捨て下さいよと… 」
と言った事があります。
しかし、父はそれを拒絶しました。
ええ？なんで？
「〇〇さんは近所で仲良くしてくれるし、いい人なんだよ 」
「 〇〇さんにゴミの事言えば済むかもしれないが、近所間でこういう些細な事を言えば、亀裂が出来やすいからね 」
「例え正論だとしても言えばいいというものじゃないよ 」
それを聞いて、当時の自分は納得出来ませんでした。
そして、父にがっかりしました。
府に落ちなかったのです。
何を言っても父はウンと言わないので、諦めました。
自分の事でないし、好きにしたらいいんじゃないの？と父を馬鹿にしていたところがありました。
当時まだ２０代後半だったと思うのですが、いやー本当に生意気で、嫌な奴だったと思います。
そして月日が流れ、２０年ほどたち、父が亡くなり、自分も人生の折り返し地点をとうに過ぎた年齢になりました。
いまになって、父の言葉の意味が理解出来たように思います。
今の自分も、同じように人には言わないで、自分がゴミを集めることを進んでするでしょう。
言えば良いというものでない事が、この世の中には沢山あります。
自分で気が付いたなら、自分がどうにかすれば良いだけの事なのです。
人に言って変わるものでもないですし、良い関係をあえて自分から壊さなくても良いかなと思う事も増えました。
若い世代の皆さんは、おそらく納得のいかない話です。
そして、年配の方々は、自分と同意見の人がいるかもしれません。
人それぞれ、考え方は千差万別なので、自分から相手を受け入れていこうと、少しづつ努力を初めているところです。
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