小説家 池井戸潤 の最初の本はビジネス書だった!
人気作家、池井戸潤さんが、前職は銀行マンだったことは有名な話ですが、なんと、過去にビジネス書を出していたのです。
『小さな会社 借金のルール』と言う、会社がお金を借りる時に知っていると、大変役立つ内容の本でした。
2005年の時のものなので、少し古い内容で、現在では適用できない部分もあるかもしれませんが、作者の小説やドラマの中の、場面に照らし合わせながら読んでいて、とても面白い!ビジネス書だと思いました。
少し自分用に要約しまとめてみましたので、記載したいと思います。
小さな会社 借金のルール箇条書きまとめ
小さな会社 借金のルール ダイヤモンド社(2005.11.17発行)
この本のポイント
- 借金に担保不要
- 決算書からスコアリングする(銀行の評価)
- 税理士の視点の決算書 → 節税
- 融資を受けたいなら → 税金を払ってでも利益を計上する
- ビジネスローンは簡単に借りられるが、注意が必要。
- ビジネスローンでの赤字は命取り
- 借金の額は総資産の6割まで
- ひとつの銀行だけの取引では損をする
- 融資を受ける銀行を増やす
- 信用枠をたくさん利用する
自己資本比率について
自己資本比率の求め方の ポイント
① 固定資産は減らして、流動資産を厚くする。
② 流動負債は減らして、「固定負債 + 資本金(特にこれ)」を厚くする。
借入限度の計算方法
① 総資産から全ての借入金の額を差し引いた金額を計算する。
② ①で計算した金額を1.5倍にする。
融資は分散させる(一行だけに借りることをしない)
経営上注意すること
〇注意すること
- 関連会社の業績には注意
- 取締役の信用情報に注意(過去に信用事故を起こしているか?)
- マチ金に手はださない
- 借り過ぎている
- 商工ローンには絶対手を出してはならない → アウト!
ポイント
銀行に存在を知られていない会社(関連会社)を窓口に金を借りると、銀行には知られない。
次のポイントは借入が難しくなるので、十分注意すること。
- 決算書の数字が別表四の数字と一致しない → 粉飾の疑いがかかる。
- 2期連続赤字、営業赤字、債務超過は危険視される。
- 借入金が総資産の70%に達している。
- 貸し倒れを売掛金に残したまま決算した。
- 未払い消費税の金額が形状されている。
- リストラで赤字 → 計上した → 結果的に借りられなくなる。
- 社長や関連会社に対する貸付金が他に流れる場合。
※銀行が貸した金が他に流れていること自体がマイナス。 - 借金して株を買う → バレたらもう借りられない。
※金融庁で投資資金を融資するには、バブル以後、御法度になっている。
赤字はマイナス - 自己資本率5%以下
- 現預金の額から極端に少ない。
- ノンバンクから借り入れがある。
- 長期借入金より短期借入金が多い。
- 減価償却費を減らして利益を出している。
- 販管費(販売費及び一般管理費)及び一般管理費のうち、「雑費」の金額が多い。
- 社長からの借入金が長年形状されている。
- 銀行に提供した事業計画書通りの決算にならなかった。
- 社長に倒産歴がある。
- 設備投資として借りたカネを、運転資金で使った。→ 融資お断り。
- 住所変更を届けていなかった。
自分用にノートにまとめていたものの為、今読み返すと?という部分が多いですが、ごめんなさい!
再度また自分でも読みたいと思っております。
もし興味あれば、一読されることをお勧めします。
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