なぜミスは起きる
毎年師走になると、世の中が慌ただしくなりますよね。
クリスマス・お正月・忘年会など、多くの商品が売れるのもこの時期です。
流通も多くなるので、日本郵便、ヤマト運輸や佐川急便の人たちが、一番きつい時期でもあります。
日々、運送関係の業務を行っている方々の苦労を考えると、本当に頭があがりません。
世の中がピリピリしているので、こんな時期は車の事故もすごく多くなります。
※参考までに以下の記事を、内閣府の月別交通事故の状況から抜粋しました。
平成26年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況
内閣府HP
※ (8)月別,曜日別,昼夜別交通事故発生状況
この時期は、交通事故だけではなく、仕事上の事故も多くなり、ミスも同様に多発します。
たとえどんなに注意していたとしても、ミスが起きやすい状況が増えるのもこの時期の特徴です。
ミスが起きていることを認識する
ミスの大半はヒューマンエラーによるものです。
人間の脳の特性に、ミスをミスとして取り扱わない事が起きることがあるのです。
例えば文字の認識をする時に、それをやってしまうことがあります。
人間は文字を認識すると、最初と最後の文字さえあっていれば、順番はめちゃくちゃでも、 脳が文章の辻褄をあわせようとするので、 その文章がちゃんと読めてしまうものです。
この特性によって、ミスに気が付かない場合があります。
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※代表的な錯視の事について、特集されていました。
ミスが起きる6つのポイント
ミスを減らすには、ミスが起きる原因を理解していないといけません。
以下にヒューマンエラーの代表的なポイントを、6つあげてみました。
- 無理な課題(出来ないことを無理にやる)
- 錯覚(思い込み・勘違い)
- 失念する(ついうっかりしてしまう)
- 能力不足によるミス
- 知識不足によるミス
- 怠慢(手抜き・体調不良等)
上記のポイントは、よくありがちな点だと思います。
1と4については多少にていますが、1は人手不足や、強引なスケジュールで行うプロジェクトなどの事を指します。
4は能力が無い人(適正でない人)がそのプロジェクトに関わる場合です。
1~6までの対処法として以下に記載しますので、併せて活用していただきたいと思います。
- 無理な課題 → 危険予知の行動を取り入れる
- 錯覚 → 挨拶・5Sの実施、環境の改善(色分け等)
- 失念 → クロスチェック・ダブルチェック・メモを取る・フェールセーフの仕組みを取り入れる
- 能力不足 → 出来ないことはしない、出来るようトレーニングをする
- 知識不足 → 手順書を用意、知らない事を聞く(エスカレーション)
- 怠慢 → 意識改革、日々の体調管理、規則を作り守る
上記で5Sというものがあります。
これは、 「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」 の頭文字をとったものになります。
- 整理 → 不要なものを捨てる
- 整頓 → 使いやすく並べて表示
- 清掃 → きれいに掃除し、点検
- 清潔 → きれいな状態を維持
- しつけ → きれいに使うように習慣づける
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
引用: ナビゲート 5Sコーナー
以下に他の用語について解説しているサイトを引用させていただきました。
引用:CHEWY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミスを減らす4つのポイント
ミスは必ず起きるものです。
それでも普段の意識によって、かなり減らす事も可能です。
以下にミスを減らすための4つのポイントをあげます。
【ヒューマンエラーの4つの防止策】
- 無人化・自動化(人が触らないシステム)
- フールプルーフ化(エラーが出ても良いシステムにする)
- 訓練(トレーニング)
- フェールセーフ化(エラーが出た後、事故になる前に防止する体制)
2のフールプルーフ、4のフェールセーフについては、過去記事で取り扱いましたので、そちらをご覧ください。
引用: 株式会社アイ・ラーニング
それでもミスは起きる
様々な対処法を述べましたが、それでもミスは起きてしまいます。
最後にミスを防止する際の意識を高める為のポイントを6つあげてみます。
- 簡単な作業でも手を抜かない(この作業簡単だなという姿勢でなく、ミスを起こさない姿勢で対応)
- 自分の能力を過信する人にミスは起きやすいという事を理解する
- チェックを怠らない(慣れによるなおざりに注意)
- ミスを防止するポイントを作る(フェールセーフ化)
- 一度起こしたミスを二度と起こさない為の防止策を用意
- 従来のやり方を変えた場合、ミスが起きる事がある事を理解する
具体的には、作業マニュアルを徹底することや、エスカレーションをを必ずする事も大事です。
また、よくJR職員が行っている指差確認、指差喚呼もミス防止には効果があります。
声に出すということはミスを防ぐには効果が高いようです。
あとは、段取りも大事です。
余裕ある事前準備を行い、またはシミュレーションするのも良いです。
徹底してミスを無くす意識が大事という事ですね。
参考にしてみてください。
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